ユニタール(国連訓練調査研究所)は、国連の中でも特殊な位置付けにあり、国連の一機関でありながら独立した機関としての地位も持っています。その意思決定機関は国連事務総長が任命するユニタール理事会で、ユニタールの本部長も、国連事務総長により指名されます。
ユニタールの主な目的は、国際社会の平和と安全の維持及び経済・社会開発の促進という主要目標を達成し、国連の有効性を強化することにあります。ユニタールの活動資金は、すべて各国政府などからの自発的拠出金により賄われています。
ユニタールの主な活動は、訓練と能力開発(キャパシティ・ビルディング)であり、この10年間で訓練に関する独特のビジョンを打ち立ててきました。プログラムは明権な二一ズに基づいて企画され、紛争の解決、環境管理、貿易及び財政など、グローバル化へ対応するために実施されています。
ユニタールの調査活動は、行動を重視した、訓練のためのものです。教育面では、二一ズを判断し結果を評価するための方法を徐々に開発してきました。この方法は国連の中でも認められてきており、他のプログラムでも実行されています。ユニタールの調査は、様々な訓練の企画や資料作成にも役立てられてきました。
ユニタールは、国際問題管理のための訓練と、経済・社会開発に関する訓練及び能力開発という、主に二つの活動分野を確立しました。
国際問題管理に関する分野では、加盟国の外交官や行政官を対象に訓練を実施しています。これには国連本部をはじめ、国や地域レベルにおけるセミナーやワークショップ、更には「フェローシップ・プログラム」などが含まれます。
経済・社会開発に関する分野では、主に各国の人的・制度的な能力開発を目指しています。これらすべてのプログラムや取り組みは、国や地域の機関や国連の専門機関との連携を基盤としています。
国際協力の新しい枠組みの中で、訓練の重要性は増大しており、開発途上国からの要請は着実に増加しています。ユニタールは毎年約120の様々なプログラムを実施し、世界各国から5,500名を超える人々が参加しています。今後も、新たな二一ズや各国が直面する課題に効果的に対応できるよう、国連内外のパートナーと共にプログラムや方法の改善を図っていきます。
by yasano