大学の頭脳を起業化に活用し、新たな地域産業の創造につなげることが、地域経済の活性化にとって重要なポイントであると考えます。この点について広島県と山口県の現状を比較します。
平成14年1月現在の産学共同研究の件数では、山口大学が119件で中国地方で最も多く広島大学はこれに次ぐ70件、大学発のベンチャー立ち上げでは、山口大学が7社に対し、広島大学と広島市立大学とであわせて5社となっている。
この数字は、人口や産業集積度、大学の数などを考え合わせると、広島県としては満足できるものではありません。
私は、この差は、大学の研究成果や特許などの地域の企業への移転を橋渡しする技術移転機関である、いわゆるTLOの有無が要因のひとつではないかと考えている。
山口大学では、平成11年に大学教員の共同出資により、有限会社山口TLOを設立し、これまでの2年半で山口大学の研究成果を24件企業に技術移転している。
広島県としても検討中である広島版TLOについて、早期設立に向けた積極的な取り組みが必要ではないだろうか。
by yasano